【SVシングルS9】未完成ミミイダイトウ

【最高レート2039、最終207位(レート2018)・373位(レート2002)】

 

初めまして、「くさねこ」と申します。

S9お疲れさまでした。目標としていた最終2桁 and/or レート2100には届きませんでしたが、今シーズンもレート2000を達成できましたので記念に構築記事を記載しました。少しでも何かの参考になれば幸いです。下記順位、構築経緯画像となります。

 

 

①の構築 最初のレート2000

 

②の構築 サブロム2回目のレート2000

 

③の構築 最終形

 

今期もシーズン終盤にしか集中して潜れなさそうだったため、新しい構築を使うのは難しいと判断し、S8でも使用し練度も高まっているミミッキュ+イダイトウ構築(初手テラスタルを使ってでも通的有利を取り、ミミッキュトリックルームを展開して超火力ポケモンのイダイトウでしめる)を軸として継続することとした。

感覚を鈍らせないようにシーズン中盤までは前期の調整のみ少しいじった同じ構築(下記画像参照)を使用し3桁ボーダーを維持する程度に潜っており問題なく勝てていた。

 

S8で使用していた構築

 

しかし、シーズン中盤以降に急に勝てない時期が到来した。理由としては下記の通り。

 

・電磁波カイリューやサーフゴーなど状態異常撒きの増加とそれによる下振れで初手要員のカイリューヒードランが機能しなくなった(下振れといっても、不快ではあるが上から羽休めや自己再生を連打されたらいつかはこちらが痺れてしまうのは必然)

・前期結果を残されたアタッカー+低速クッション系構築の増加(特にランドロスにはカイリューを出しづらく、鉢巻き地震をされているだけで試合が終わってしまう。トリックルームを展開しにくいし、ミミッキュの皮が剥がれてしまう等サイクルに付き合えるほどこちらの構築は余力がない)

・前期よりも相手がトリル→イダイトウのかわし方を認識しているような印象で、トリル→呪いで退場→3ターンイダイトウで殴り続けるのがこちらとしては最高のパターンだが、アンコールだったり、羽休め連打でターンを枯らされそうになり、カイリューに呪いを入れさせてもらえずに引かれたり、ノマテラと非テラス択がキツくみんなそれを仕掛けてくるなどひたすら立ち回りで妨害されるようになった

・パオジアン、悪ウーラオスミミッキュ等を最後の切り返しとして残される

 

上記に対応するため、カイリューに身代わりを搭載して状態異常に不利を取らない型に、ランドロスに対して強く出れ、その裏に控えているクッションもまとめて葬れる零度礫搭載パオジアン、砂地獄ディンルーよりも汎用性が高くて選出しやすくトリルミミッキュとのシナジーもある破壊枠のガチグマにメンバーを変更。

相棒枠のマスカーニャハッサム系統を葬る炎テラス、コノヨザル展開に強く出れるゴーストテラスを交互に使っていたが、なかなか出せずにおりレート2000に到達したところを区切りとして泣く泣く勇退いただいた。特殊ポケモンが一匹もいなかったため、その枠にペリッパーを入れることで雨とトリルの両方を相手に意識させることで少しでもこちらのやりたいことができないかという願望で投入(そして雨下で殴っているだけでもまあまあ強い)、サブはこれで2000まで上げた。しかし、自分目線ではペリッパーは構築としてのシナジーは微妙で単体性能としては数値が足りない感が否めず、ハバタクカミを最終日の6時過ぎに搭載し最高レートを更新した。

 

コンセプト

・初手対面枠+ミミッキュ+イダイトウで詰める

・上記で対応困難な場合は柔軟に立ち回る

個体紹介

ハバタクカミ

特性:こだいかっせい
性格:おくびょう
持ち物:きあいのタスキ
テラス:みず
実数値:131(4)-67-75-187(252)-155-205(252+)
技:ムーンフォース / シャドーボール / マジカルフレイム / テラバースト

 

最終日の朝6時に突如振ってきたポケモン(もっと早く素直に使っていればという話はある)。マジカルフレイムでハッサムにも強く、水テラスでヒードランや水ウーラオスにも突っ張れる。

 

※マスカーニャはASぶっぱ、炎テラスかゴーストテラスで使っていた。ペリッパーは最速CS。舐めてくる相手を飛ばせたりしたこともあった。

 

ガチグマ

特性:こんじょう
性格:いじっぱり
持ち物:かえんだま
テラス:ノーマル
実数値:223(140)-193(252+)-133(60)-58-107(52)-71(4)
技:からげんき / じしん / かみくだく / つるぎのまい

 

調整は下記リンク、もがみつさんの記事より拝借。A特化、できるだけ防御および特防に厚くなるように。

mogamitu.hatenablog.com

砂地獄ディンルーよりも選出しやすく汎用性の高い崩し枠。受け攻め系構築の受けの状態異常技や電気技に対して着地させて火炎玉を発動させて目の前のポケモンもしくは交代で出て来るポケモンを吹き飛ばすだけ。ただし、からげんきおよび地震は共に無効タイプ受けをされるため、毎回気合いで択を合わせる。サーフゴーなどの受け出しや、受けループにいるガチグマ受けのゴーストテラスカイリューにも刺さるかみ砕くを搭載した。

カイリュー

特性:マルチスケイル
性格:いじっぱり
持ち物:ラムのみ
テラス:ひこう
実数値:167(4)-204(252+)-115-108-120-132(252)
技:テラバースト / じしん / アクアジェット / みがわり

 

初手において荒らす要因。

電磁波を撃ってくるポケモンは純粋なこだわりアタッカーもおり技を撃ってくるまでは型が判別できないが、撃たれた時には既に遅し…といったことを解消できる。例えばカイリュー同士の対面の場合、アタッカーとは普通に撃ち合えば良く、相手が電磁波を撒いてくるような型の場合、相手は電磁波→ラムで治癒→もう一度電磁波→羽休め連打の動きしかしてこないので、2回目の電磁波に身代わりを合わせることでそのまま押し切ることができる。HB特化の場合はそれでも羽連打で回復が追い付いてしまうが、羽休めのPPを枯らすことは容易であり向こう側からこちらは倒せないため一方的に展開を取られることはない。

受けにくるあくび持ち物理受けにも誤魔化すことができた。

また神速ではなくアクアジェットにすることで相手の初手電磁波ハバタクカミや鬼火ドラパルトをマルチスケイルを残した状態で突破できるため爆アドを取ることができる。

たまに見え見え神速タイミングで神速ケアのゴーストテラスHP赤のポケモンに対してアクアジェットが入ったが、その時は最高に楽しかった。

 

ミミッキュ

特性:ばけのかわ
性格:ゆうかん
持ち物:おんみつマント
テラス:フェアリー
実数値:159(228)-124(236+)-116(44)-70-125-104
技:じゃれつく / かげうち / トリックルーム / のろい

 

このポケモンの使い方で勝敗が決まるといっても過言ではない。相手によってはトリックルームを使うことが最良とは言えないことが多く、その際は一般的な対面枠としても動かす必要があった。前回私が使ったミミッキュはHB特化にしており確実にトリックルームは張れるがそれ以外の反撃性能がなさすぎたため、下記リンク、ゴンさんの記事の調整をお借りした。

xgongon.hatenablog.com

この調整のおかげで火力アップアイテムをもっていないパオジアンのつらら落としやイーユイの悪の波動等を皮を失ってからもう一度耐えてくれる。皮が残っていれば水ラオスの水流連打も耐えられる。

後述するが、本構築のパオジアンは襷を持っておらず行動保証がないためやむを得ずミミッキュをパオジアンやイーユイにあと投げすることがあるが、次の攻撃で怯んで負けるのはしょうもないため隠密マントを持たせることとした。トリックルームを展開するか、これらのポケモンを倒しにいく、もしくは裏の圏内に入れにいくのかの見極めが非常に難しかった。

ラスタルはほとんど切らないが、対面枠としての火力底上げのためフェアリーとした。

パオジアン

特性:わざわいのつるぎ
性格:いじっぱり
持ち物:とけないこおり
テラス:でんき
実数値:156(4)-171(252+)-114(108)-99-85-173(140)
技:つららおとし / テラバースト / ぜったいれいど / こおりのつぶて

 

A特化、威嚇込みで大半のランドロスが礫で落ちるように

最速105族・準速オオニューラ抜き

残りB方面に固くなるように(水ラオス水テラス水流までは耐える)

 

悪魔の型パオジアン。元々ランドロスに好き勝手をされていたため重く見て採用。特性の発動順でスカーフかどうかを判別する。スカーフの場合は蜻蛉帰りで展開されるため、できればその前に落としてしまいたいため氷の礫は確定。ランドロス側がどこまでBに振っているか次第であるが、甘めに振っている型が多いように感じていたため、耐久を落とさないかつ技の撃ち変えが可能なとけないこおりを採用とし攻撃は特化とした。ほとんどのスカーフランドロスはこれで落とせた。

ランドロスの裏には何らかのクッションが存在し、これらを破壊するために絶対零度を採用した。

純粋なタイプ一致技かつ怯みの上振れも期待してつらら落としは確定。

カイリューと選択で初手投げることが多く、ランドロスではなく水ウーラオスと遭遇した時には引くことができない(ミミッキュは必ず皮残しで対面させなくてはいけない)ので抗える電気テラスのテラバーストも採用、これは耐性については他のタイプの方が優秀な可能性もあるが、純粋に氷と電気の攻撃範囲が広く、この型を考えていた時に爆増していた電磁波サーフゴーにも強くなる点からまさかの悪技や聖剣を切った型が誕生した。

パオジアンやスカーフイーユイに対しては一旦ミミッキュに引いてから立て直していた。

自分目線で零度を撃たなければ負けるもしくは試行回数が稼げてメリットがデメリットを上回ると判断したときは容赦なく押した。何度か勝率0%を30%(20%)にしたが、全体的に当てた数は確率通りだった。実際零度パオを使ってみて脳が侵されるのを感じたので、一撃技に頼らず相手を崩していける構築力・プレイング力を磨いていきたい。

 

イダイトウ(オス)

特性:てきおうりょく
性格:いじっぱり
持ち物:ナモのみ
テラス:みず
実数値:205(76)-180(252+)-104(148)-90-99(28)-98
技:ウェーブタックル / おはかまいり / アクアジェット / みがわり

 

調整についてはみずもさんの7月デカヌチャンカップ優勝記事の調整を拝借

これでだいぶ固くなり、陽気パオのふいうち耐え、ツツミやカミのフリドラやシャドーボールも耐えるので、最悪上から殴られても返り討ちにできる可能性がある。

技は水最大火力のウェーブタックル、先制技のアクアジェット、最大威力150の超火力お墓参り(非接触技なのが本当にえらい)で完結。身代わりは不意打ち択の回避やヘイラッシャを逆に起点にするためには必須と考える。威力150適応力おはかまいりであればドヒドイデやヘイラッシャを押し込め、パオジアンにも反動ダメージを気にせず確定2発を取れる。

持ち物はしんぴのしずく、風船などいろいろ試したが、パオジアンでランドロスに対処できるようになったため、最終的にはHPが削れたりトリルターンが枯れてしまった際の勝ちを拾える可能性のあるナモの実を採用とした。実際何試合もそれで拾った。

テラスタイプは耐性面でゴーストタイプを消せてかつ水技の威力を増せる水としたが、悪を半減する悪やフェアリーテラス、ゴーストを半減・無効にする悪・ノーマルテラスを最後まで迷い続けていた。

パオジアンはテラスタルしないこともあるのでイダイトウがテラスタルを残して使いたいケースは多々あった。

理想はラスト一匹イダイトウで残りトリル3ターン状態の着地をさせることだが、今期はそれができないことも多く、初手で撃ち合った後の2手目に投げてウェーブタックル(威力100お墓参り)で負荷をかけにいってから引くといった変則的な動きもすることも多かった。

選出・立ち回り 

カイリュー+ミミッキュ+イダイトウ

まずはこれができないかを考える。ディンルー・カイリュー・サーフゴー・パオジアン・ハバタクカミ・ウーラオスの並びには3秒で決めてた。初手パオジアンと遭遇してしまうことは当然多く、初手つらら落とし怯みはかなり負け寄りだが一撃技一発被弾よりも確率が低いと割り切っていた。

 

・パオジアン+ミミッキュ+イダイトウorガチグマorハバタクカミ

ランドロスの初手が予想される時はこれ。あとは通るポケモン。水ラオスと対面した時は引けないので電気テラバースト、パオジアンが出し負けた時(パオジアン、イーユイ等)はミミッキュに引いてから臨機応変に立ち回る(うまく言語化できなくて申し訳ありません)

 

・パオジアンorミミッキュ+イダイトウ+ガチグマ

対受けループ。ガチグマで順当に破壊しにいっても良いし、クレベースがいなければパオジアンの零度連打で良い() どっちでも勝率は高かった。イダイトウは最後に残してお墓参り用。

 

その他高速アタッカー低速クッション系については相手によって柔軟に。ドヒドディンルーにはガチグマをあと投げすれば破壊できるので同居するテツノツツミ等に抗えるように選出。チオンジェン入りには基本イダイトウは出さないが、カイリューやパオジアンでテラスタルを強要することができると自信がある時は出していた。

重いポケモン・改善点

・最後に残されるミミッキュ、悪タイプのアタッカー(パオジアン、悪ウーラオス、ドドゲザンなど)

ナモの実を持たせていても最後のイダイトウ対面はキツい。ナモ込みでもHPが足りなければ気合いで択に勝つしかない。

 

・テツノカイナ、セグレイブ

初手枠がテラスタル込みでも撃ち負ける可能性が高く有利が取れない。本当にキツい。つらら怯みや零度で運勝ちするしかない。

 

・チオンジェン

相手の構築によって無理やりテラスタルを切らせてイダイトウで詰めるか、チオンジェンの相方をガチグマで起点にして一緒に破壊するか、カイリューへの地震読みの受け出しに飛行テラバを合わせるなどだが、とにかくキツい。

 

・コノヨザル

カイリューは命懸けで飛ばされるし、パオジアンも運ゲー以外で勝てないので引かざるを得ず。ミミッキュのじゃれ+かげで倒させてくれればまだゲームは続くが、フェアリー半減テラスを切られるとゲームエンド寄り。

 

・水ロトム

鬼火かボルチェンをガチグマでカットすればハイドロポンプは耐えるので一々交換もしくは裏を貫けるが、それができなければかなり厳しい。(ハバタクカミ投入後は多少緩和された)

 

最初にステロが撒ければ襷悪アタッカーへの択回数を減らすことができかなり勝率も上がると思われ、氷耐性テラスの隠密マントガブリアスを検討していたが、つららを割り切ったカイリューが強すぎ、ミミッキュからも隠密マントを取れなかったので没になった。キラフロルで攻撃しながら毒びしを撒くのも一つかもしれない。行動に移す時間がなかったが、ハバタクカミも熟考して入れた訳ではなく最終日朝の謎のテンションで投入して使い方を煮詰められていなかったので、構築としてはまだまだ改良の余地がありそうである。

 

あと語り

最終2桁には届かなかったものの、まだまだ自分の実力が足りないことはわかっているので、まずは2000から潜って最終日を戦い抜くことができたことは良かった。大きくは溶かさず、今回初めて2ROMで最終2000に残れたことも成長と感じる。

一方で、相棒枠のマスカーニャ勇退してもらったことはすごく心苦しくつらかった。ひとえに自分の実力不足で活躍させてあげられなかったと思うので、今後は今まであまり使ってこなかった構築も使って実力をつけていき、最終的に相棒と上を目指せるように頑張りたい。

前回構築記事で8月9月はやらないと言っていたのにモチベ高すぎて8月もなんとかしてしまうくらいには脳がランクマに支配されているが、さすがにリアルがヤバすぎるので9月はお休みします。10月以降は今よりもポケモンに取り組む時間が多く取れそうなので、最終2桁着地、レート2100を目指してコツコツと取り組んでいきたいと思います。

 

おまけ

TNバアルゼブルの由来は原神の雷伝将軍です。フォンテーヌ解禁後もワープあけだけして空き時間をポケモンに全て費やしていたため、これからストーリーをゆっくり楽しみたいと思います。

 

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